今回の講義では一旦ライン分析の内容に話を戻しまして、
先日頂戴しました「ホリゾンタルラインが沢山引けて混乱する」という
ライン分析ならではの、あるあるの話についてお伝えいたします。
今回も動画にて収録しておきましたので、
下記からご覧ください。
ホリゾンタルラインもトレンドラインも、
引こうとすると安値と高値がある数だけ引くことができてしまいます。
トレンドラインの場合ですと、角度が緩いラインを選択しようと定義することはできますが
(日足であれば角度が45度以内になるラインなど)
ホリゾンタルラインの場合ですと、直近の最高値、最安値以外にも
中間チェックポイントのように高値、安値が無数に存在する時は
どこを一番重要視していいのか迷いやすいです。
ホリゾンタルラインも、週足→日足→8H足(or 4H足)の順で選択していけば宜しいですが
週足、日足と似たような価格帯でホリゾンタルラインが引けますと、
そのゾーンはかなり意識がされやすいな、などイメージを持つことができますが
そもそも週足、日足などの上位足でも沢山引けてしますと混乱する要因になります。
そこで、自分の解釈ではありますが以下のように捉えると
見やすくなるよ、という例を共有いたします。
あくまで自分がイメージとして捉えるのであれば、そう見ているとういうことですので
絶対正しいということでもありません。
・今の価格から上下2つほどのゾーンだけ注目する
・一つゾーンをブレイクしたら、その次のゾーンを探す
文章にしますと訳が分からないかもしれませんが、
例えば、ドル円が現在100円だと仮定しますと
今の価格から上のレジスタンスゾーンが「101円」「101.50円」
今の価格から下のサポートゾーンが「99.50円」「99円」
となっていると判断していたとします。
仮にその後の推移でドル円が101.20円まで上昇してきたとしますと
一つ上のレジスタンスゾーンは「101,50円」しか把握できていないことになりますので
その時に「101.50円」の一つ上のレジスタンスゾーンがどこになるのか
改めて探していけば宜しいかと思います。
101.50円 ← 101円 ← 100円(現在価格)→ 99.50円 → 99円
のように、今の価格から2つ離れたゾーンまで把握しておいて
一つブレイクされて更新していったら次のゾーンを探してくる位の感覚で結構です。
ライン分析 初級編のテキストページに添付してある動画でも
ゾーンの考え方、取り方、の説明はしていますが
ゾーンを取る際に主観は必ず入ります。
「直近の高値のヒゲ」と「実体」で
レジスタンスゾーンとするか(狭い)
「直近の高値の実体」と「一つ下の高値のローソク足の実体」
までをレジスタンスゾーンとするか(広い)
など、どの辺りまでをゾーンとして許容していくかは
人によって許せる損切り金額も違いますので、当然ゾーンの取り方も変わってきます。
こういう部分が、個人差となるわけですね。
それでは今回は以上となります。
ありがとうございました。